子供の送迎は百害あって一利無し

宮内 一郎

2011年06月28日 14:05

先日、大謝名小学校で「我が子が人世の正解者に育つ!」と題して講演会を開催しました

丁度、前期の日曜参観も兼ねていて、普段のウィークデー参観よりも多くのPTAがお見えでした

そこで、いつもの5原則のお話の自立自活行動を育てるには、と言う項目で

「子供の送迎はしないこと」をお話ししました

実は、先日、宜野湾市教育長、嘉数小の校長と交流する機会があり

そのことについては、私と同感の意見でした

朝に放課後に、校門付近は、保護者の送迎車で列が出来ます

児童数に対して、30%もの送迎が行われているのが現実だそうです

当然、近所の住民からは毎度苦情が来ています

そして、子供達にとって、毎日自分の足で学校に登下校することは、大切な試練体験の一つです

人間には人間力(人の痛みを知る)を養うために挫折体験と、いわゆる粘り強さ、根性をつけるための試練体験があります

昔は生活のために、子供でさえも新聞配達をしたり、小さい兄弟の面倒をみたりと、いまでは想像もつかな

いような、たくさんの試練体験が必然でした


ところが、豊かな時代を迎えるにつれ、その様な試練体験をする機会すらなくなってきています

この様な貴重な挫折体験をしないまま、成長過程をたどることは

みすみす、お子さんをひ弱で、根性無しにしているということになります

親もめんどくさいと思いつつも、すでに自立自活力が停滞している子供のおしりをたたいて

歩いて登下校させることは辛いことかもしれませんが、中学。高校。大学。就活を見据えた子育てを

考えると、今すぐにでも自分の力で登下校させることが望ましいでしょう

お父さん、お母さん、貴方の決断次第ですよ